■大戦隊ゴーグルファイブ■
1982/02/06〜1983/01/29
全50話

大戦隊ゴーグルファイブ
ゴーグルレッド
ゴーグルブラック
ゴーグルブルー
ゴーグルイエロー
ゴーグルピンク

キャラクター
テクニック
メカニック
ロボット

暗黒科学帝国デスダーク
■キャラクター■
総統タブー
デスマルク大元帥
デスギラー将軍
マズルカ
ザゾリヤ博士
イガアナ博士
ベラ
ベス
マダラマン
合成怪獣/コング

放映リスト
参考文献
スタッフリスト

暗黒科学帝国デスダーク/キャラクター

総統タブー

【首領】 そうとう たぶー
■武器:怪光線

暗黒科学帝国デスダークの首領。
20年前から着々と準備を進め、群雄割拠する暗黒科学者を歴史上初めて統治した謎の人物。暗黒科学者たちを統治し、全世界へ向けて侵略行為を行うことがその使命。手始めに日本を襲い始めた。
いつもはデストピア本部の奥、ベールに包まれた間に鎮座し、巨大な一つ目を点滅させながら両手を蠢かせて指令を出している。敵はもちろんデスダークの幹部でさえ、その本当の姿を見た者はいない。
巨大な目からは怪光線を発射し、幹部を威嚇。作戦に失敗した幹部や合成怪獣たちを容赦なく苦しめる。自ら具体的な作戦を立案・遂行することはないが、デスマルクたちの立てた作戦に対し「素晴らしい!」、「面白い!」と手放しで絶賛する傾向がある。
自ら、最高の暗黒科学者と自負しているが、その正体は、遺伝子工学の副産物である「暗黒科学によって生み出された、最高にして究極の遺伝子」であった。

総統タブーは水槽の中と、特殊な空間の中でわけのわからないモノが蠢いているというイメージでデザインされており、「上目遣いの大きな目玉」が特徴で、これはデスダークのシンボルマークにもなっている。

【#1〜50、劇場版】
【デザイン:久保宗雄】
【スーツアクター:日下秀昭】

巨大タブー

【首領】 きょだいたぶー
■武器:ハイトロンエネルギービーム
■最期:地球剣電子銀河ミサイル

すべての部下を失った総統タブーが自らハイトロンエネルギーで巨大化した姿で、デストピアの崩壊とともに爆煙の中から出現。
巨大な単眼の瞳からハイトロンエネルギービームを発射し、圧倒的なパワーでゴーグルロボを襲撃。
「地球剣電子銀河斬り」で胴体を両断されるものの、最強遺伝子の塊であるため上半身のみで飛行して追撃。最期は「地球剣電子銀河ミサイル」で貫かれ「無念!」という言葉を遺して爆発四散。邪悪な野望は砕け散ったが、その正体は最後まで不明のままであった。

【#50】
【デザイン:渡部昌彦】
【モチーフ:神経細胞】
■声:依田英助/よだ えいすけ
1927/10/15生(初登場放映当時:54歳) 東京都出身
秘密戦隊ゴレンジャー・#51「ミスターX」、「鉄輪仮面、鉄グシ仮面、フォーク仮面、他(声)」
ジャッカー電撃隊・「デビルフラワー、デビルスパイダー、デビルアクマ、他(声)」、#25「ハイカー」
バトルフィーバーJ・「ナウマン怪人、ドラキュラ怪人、セミキラー怪人、他(声)」、#35「太田黒慎造」
電子戦隊デンジマン・「ルパンカメラー、ダートラー、サキソホンラー(声)」
太陽戦隊サンバルカン・「シーラモンガー、ナウマンモンガー、ヤキュウモンガー、他(声)」
科学戦隊ダイナマン・「サイシンカ、サンヨウチュウシンカ、ヘビシンカ、他(声)」
電撃戦隊チェンジマン・「ガブー、ゾビー、ゴースト、他(声)」
光戦隊マスクマン・劇場版「ホーンドグラー(声)」
超獣戦隊ライブマン・「ファイヤーヅノー、サイセイヅノー、レーヅノー(声)」
高速戦隊ターボレンジャー・「トリツキボーマ、ドロロボーマ、ノッペラボーマ、他(声)」
地球戦隊ファイブマン・「オオカミルギン、イカタマギン、銀河魔神剣サーベルギン(声)」
鳥人戦隊ジェットマン・#9「ファッションジゲン(声)」
恐竜戦隊ジュウレンジャー・「ドーラジン、ドーラタランチュラ(声)」
五星戦隊ダイレンジャー・#26、27「壺道人(声)」
超力戦隊オーレンジャー・#26「バラゴブリン(声)」
救急戦隊ゴーゴーファイブ・#4「高部重吉」
侍戦隊シンケンジャー・#16「老人」

デスマルク大元帥

【大幹部】 ですまるく だいげんすい
■武器:妖刀・暗黒剣、稲妻光線、暗黒剣ブラックホール、暗黒剣ブラックサンダー
■最期:スピア風車

デスダークの大幹部で、暗黒科学史上最強の勇者で、その名も高き伝説の英雄。
最高の暗黒科学者でもあり、2000年間、南極の氷の下で永い眠りについていたが、総統タブーのビームを受け、ゴーグルファイブ打倒のために復活した。その2000年の眠りの間、総統タブーから直々に睡眠学習を受けていた。
強力な暗黒パワーを持ち、残忍で冷酷な性格。部下のデスギラーやマズルカでさえも捨て駒だと考えているが、タブーには絶対の忠誠を誓う。
侍女ベラ&ベスを付き従え、自らが直接戦闘に参加することは少なく、戦地においてもベラ&ベスを通じて、巨大な立体ホログラフや水晶球を使って伝令することが多かった。だが、天候を自由に操り、物体を一瞬にして転送する稲妻光線を使う。また、妖刀・暗黒剣を武器に、ハイトロンエネルギーを使って、「暗黒剣ブラックサンダー」などの剣技も使用した。
デストピアの司令室では専用の椅子に座り、蛇を象った大型のパイプで煙草を嗜好する姿も見られた(#23)。
暗黒科学者たちの頂点に立ち、タブーの命じるまま、人類の支配を企む恐ろしい人物である。

デザインの初稿は司教や祈祷師をイメージされていた。頭部はベール状のものを想定されていたが、最終的にはエジプトのツタンカーメンのような硬質な形に落ち着いた。頭のストライプ柄や身体の装飾は、豪華さを出すためにゴールドを配色。

【#15〜50】
【デザイン:赤坂徹朗】
【モチーフ:司教、祈祷師】

■中 庸助/なか ようすけ
1930/03/30生(初登場放映当時:52歳) 千葉県出身
ジャッカー電撃隊・#9「ドリームフラワー売人のボス」

デスギラー将軍

【幹部】 ですぎらー しょうぐん
■武器:サーベル
■最期:クマコングに乗りこんでゴーグルロボと死闘を繰り広げ、地球剣電子銀河斬りでクマコングもろとも大爆発。「無念!」の断末魔を上げて滅びた

デスダークの司令部に所属する作戦指揮官。デスダークに忠誠を誓い、誇り高い「将軍」の位を得ている。
6話において初めてゴーグルファイブと対戦した。
性格は冷酷無比で、作戦遂行のためには卑怯な手段も厭わない。また怒りっぽい気性を持ち、不甲斐ない合成怪獣を怒鳴る短気な一面も見られた。
知略のみならずサーベルを使った剣術が優れ、ゴーグルレッドをライバル視しているが、戦況が不利になると戦線から離脱し、逃げ出してしまう。
度重なる失敗の連続で、デスマルク大元帥にその地位を脅かされ、15話以降は前線での行動隊長という側面が強くなっていった。30話では暗黒科学の古文書に伝わる黄金魔剣を奪って超パワーを発揮。ゴーグルファイブを苦しめた。
未来科学研究所の爆破作戦によって、ゴーグルファイブに命を助けられるも、敬愛するデスダークのためにダークビーム砲を持ち出してクマコングに乗り込み、命を賭して戦った(#49)。

髑髏を模した兜と肩当ての白骨が印象的な特徴。実際、デザインコンセプトは骸骨とドイツ軍のヘルメットがモチーフ。胸のプロテクターは胸骨が一体化したような金属製のアーマー、腹部の細かい模様は鎖帷子を想定して描かれており、肩の徽章や全体の布の質感は軍服のイメージを配し、サーベルの鞘などは骨の意匠に合わせてデザインしている。

【#1〜49、劇場版】
【デザイン:赤坂徹朗】
【モチーフ:骸骨、軍服】

■高橋利道/たかはし としみち
1951/06/29生(初登場放映当時:30歳) 宮城県出身
ジャッカー電撃隊・スーツアクター、#9「タツヤの兄」
バトルフィーバーJ・#7
太陽戦隊サンバルカン・#18「安原 誠」、#34「ビリー・ザ・キッドの亡霊」
科学戦隊ダイナマン・#28
光戦隊マスクマン・#25「刀使い」
恐竜戦隊ジュウレンジャー・#18「黒のナイト」
五星戦隊ダイレンジャー・#13「銀行強盗」
超力戦隊オーレンジャー・#24

マズルカ

【スパイ】 まずるか
■武器:スティック
■最期:未来科学研究所の基地に潜入し、体内に埋め込まれた爆薬で爆死

デスギラー直属の前線指揮官兼諜報長で、スパイ活動が得意な女幹部。諜報長として情報を収集しながら、マダラマンや合成怪獣に直接命令を下し作戦の実行を担う。
情報を集めたり、誘拐、破壊工作などの隠密行動を主な任務としているため、それだけに変装は大得意。農婦(#4)やエスニック風侍女(#33)、シスター(#40)、コック(#44)など数々の変装術を駆使して、ゴーグルファイブの動向を探り出し、作戦立案および実行を任務としている。
手にしたスティックからは爆撃や麻酔ガスを発射し、ゴーグルファイブとも互角に立ち回る。
過去は一切不明だが、スパイ活動の関係からか、俗世間の事象に詳しく、20話や45話では酒が大好きなことが窺える。また、子供から「オバサン」と呼ばれることに抵抗があり、気分を害することが多かった。
組織への忠誠心は強いが、デスマルクには軽視されている。
48話でデスマルク大元帥の甘言に騙され、ハイトロンのエネルギーで透明化し、未来科学研究所を襲撃。だが、体に爆薬を仕掛けられ、未来科学研究所もろとも爆発四散、絶命する。

ヘルメットのデザインは、デザイナーの赤坂徹朗が喫茶店でアイデアを練っているとき、ふと見上げたシャンデリアの形状からインスパイアされているらしい。ブーツや両肩に付いた房飾りには軍服の名残りが見られる。

【#1〜48、劇場版】
【デザイン:赤坂徹朗】
【モチーフ:シャンデリア】

■吉田真弓/よしだ まゆみ

ザゾリヤ博士

【博士】 ざぞりや はかせ
■武器:杖
■最期:デスマルク大元帥に粛清された

デスダークの科学開発局に所属する女科学者。
もっぱらメカの特性を活かした巨大ロボット(コング)を製造していた。
美人だが冷酷で利己的な性格で、大勢の助手に命じて設計図どおりにロボットを作らせる。
また、不注意な面もあり、10話ではミニサイザーをうっかり紛失してデスギラーから叱責を受けた。
強力な合成怪獣やコングを製造するため、競争心を利用されてイガアナ博士をライバル視していたが、5、15話ではお互いの杖を合わせてビームを発射した。作戦失敗の責任をとらされて、「伝達同調システム」の完成後、共同研究・開発を余儀なくされてしまう。
それでもゴーグルファイブに負け続けてしまったために、デスマルク大元帥に「役立たず」と罵られ、二人とも粛清されてしまった。

デザイン当初は男性でイメージされていた。「コンバトラーX」の総統ワルキメデスがイメージにあり、武闘派のイガアナに対する頭脳派のザゾリヤという対比にしたかったとのこと。

【#1〜6、10、11、14、15、劇場版】
【デザイン:久保宗雄】
【モチーフ:サソリ】

■西口久美子/にしぐち くみこ
1950/11/01生(初登場放映当時:31歳) 東京都出身

イガアナ博士

【博士】 いがあな はかせ
■武器:杖
■最期:デスマルク大元帥に粛清された

巨大ロボット(コング)製作主任である暗黒科学者。ザゾリヤ博士と同じ科学開発局所属。
メカ型のザゾリヤ博士に対し、猛獣および怪獣型のコングを製造する。両者のロボットはお互いに強さを競い合い、戦いに勝利した方が出撃を許される。
「ロボットは自分の手で作るべきだ」という信念があり、一人で電気ドリルを持って製造に当たる職人肌。性格は単純で怒りっぽく粗野だが、ユーモラスな面もある。
資金の割には成果の上がらないコング開発を指摘され、同僚のザゾリヤ博士と共同研究して、コングとモズーを同形状にする「伝達同調システム」を開発。総統タブーは二人のライバル心を利用し、より強力なロボを作らせようとしていたのだ。
だが、成果は上がらず、デスマルク大元帥に無用と判断され処刑されてしまった。

爬虫類を思わせる巨大な頭部と衣裳が特徴的。当初のデザインはザゾリヤのサソリと対比させるため、「グモ博士」を構想していたが、やがて「コンバトラーX」の将軍ダンケルのような粗暴な武闘派タイプのキャラへと変わっていった。

【#1〜5、7〜9、12〜15、劇場版】
【デザイン:久保宗雄】

■きくち英一/きくち えいいち
1942/08/21生(初登場放映当時:39歳) 東京都出身
ジャッカー電撃隊・#12「クライムボス」
バトルフィーバーJ・#36「鬼塚刑事」
高速戦隊ターボレンジャー・#35「刑事」

ベラ

【侍女】 べら
■人間体:女性戦士(演:渡辺いずみ)
■最期:ブルーサファイヤジェットリング

デスマルク大元帥の侍女を務めるメカ人間で、彼の眠っていた棺に女人像の形で収められていた。
体の模様が右回りになっていることが特徴。
ベスとは常にペアを組んで行動し、瞬間移動で地上にも現れる。常にデスマルク大元帥に忠実に仕え、影のように付き従っている。
50話の最終決戦では人間体に変身し、俊敏な動きと短剣を武器にしてゴーグルブルー、ピンクと交戦した。

ベラ&ベスのデザインの特徴として、デスマルクを中心に置いていつも両サイドにいるため、身体の模様を左右非対称にして、リボンが巻き付いている柄をイメージ。頭の飾りは電球の傘とか幅広の帽子のツバなど女性らしさを意図している。

【#15〜50】
【デザイン:赤坂徹朗】

■大木まり子/おおき まりこ(#15〜27)
■中西典子/
なかにし のりこ(#28〜50)

ベス

【侍女】 べす
■人間体:女性戦士(演:渡辺ひろみ)
■最期:ピンクダイヤバトン

デスマルク大元帥の侍従。体の模様が左回りになっている。
常にベラとともに、デスマルクに付き従っており、デスマルクの伝令を伝えるためにゴーグルファイブの前に赴くこともたびたびあった。
50話の最終決戦において、デストピアに突入してきたゴーグルファイブに立ち向かうため、女性戦士に扮し、ブルー、ピンクと戦った。

【#15〜50】
【デザイン:赤坂徹朗】

■新保久美子/しんぼ くみこ

マダラマン

【戦闘員】 まだらまん

体中の迷彩模様やフェイスガードが特徴の、暗黒科学帝国デスダークの戦闘用兵士。常人の倍のパワーとスピードを有している。
短槍のような専用の武器を所持。個体によってさなざまな特性を備えており、あらゆる活動、雑務に対応し、オートバイやマシンガン、斧などを使いこなす。デスダークの戦闘機デスファイターの操縦もこなす。個体としての戦闘能力は高くないが、与えられた命令には忠実に行動する。
体内に電気部品が見られる描写があるため、おそらく暗黒科学の技術による遺伝子操作で造られた量産型のアンドロイドであると思われる。
作戦実行時には、尖兵である合成怪獣の特性や個性を活かした戦法も得意としており、特殊部隊も多数編成され、クモのようにロープを自在に操る部隊(#4)、連携攻撃の「カマキリ戦法」を使う部隊(#5)、頭にお皿を乗せたカッパ部隊(#17)、身軽な動きのサルモズー軍団(#18)、トラモズー配下のターバン部隊(#33)、テンガロンハットをかぶったヤマアラシモズー配下のガンマン軍団(#36)、マダラマン忍者(#45)など、モズーに合わせた能力を身に着けている特殊部隊も登場した。また、白衣を着た科学班もおり、暗黒科学の結晶である巨大ロボットをはじめとする兵器の開発に携わっている。
彼らの中には非常に人間くさい言動を見せ、やや間の抜けた者も少なくない。

語源は、その最大の特徴である迷彩塗装のまだら模様から由来していると思われる。名付け親はプロデューサーの吉川進。JACが出演していた忍者ものの映画に出てきた「迷彩模様の忍者装束」からデザインされている。

【デザイン:久保宗雄】

デスダークファイブ

【戦闘員】 ですだーくふぁいぶ
タヌキモズーが率いる「マダラマン忍者」が変身した、ニセゴーグルファイブ。本物との違いはマフラーの色と、黒で塗りつぶされた武器を使うこと。姿は似ていても、やはり本物のパワーにはかなわなかった。
【#45】

鎧武者

【戦闘員】 よろいむしゃ
デストピアの内部を警備する3体の兵士たち。普段は人形のように静止しているが、レッドとブラックが部屋に入った途端に動き出した。日本刀を用いて戦い、ゴーグルブラックと死闘を繰り広げた。
デストピアの外に決戦を持ち込むと、レッド、ブラック、イエローの3人と戦った。
【#50】
スーパー戦隊クロニクル inserted by FC2 system