■秘密戦隊ゴレンジャー■
1975/04/05〜1977/03/26
全84話

秘密戦隊ゴレンジャー
アカレンジャー
アオレンジャー
キレンジャー
モモレンジャー
ミドレンジャー

キャラクター
テクニック
メカニック

黒十字軍
■キャラクター■
黒十字総統
日輪仮面
鉄人仮面テムジン将軍
火の山仮面マグマン将軍
ゴールデン仮面大将軍
兵士ゾルダー
黒十字忍団
仮面怪人

放映リスト
参考文献
スタッフリスト

黒十字軍/キャラクター

黒十字総統

【首領】 くろじゅうじそうとう
■身長:250cm ■体重:120kg ■出身地:暗黒星雲
■武器:黒十字剣 ■能力:黒十字スパーク
■最期:ゴレンジャーハリケーン・カシオペア ⇒ ヤリビュート

問答無用、襲い、殺し、奪え…破壊と殺戮をモットーに、突如世界侵略を開始した悪の秘密組織・黒十字軍を束ね、絶対的な権力をもつ支配者。少しの失敗も許さない完全主義者であり、作戦に失敗した仮面怪人やゾルダーたちは、ただちに処刑されてしまう。軍団同様その全容、真の実力は計り知れず、謎のベールに包まれていた。

当初は全身を白頭巾に包んだスタイルであり(#1〜20)、不気味に目だけが発光していた(#20〜42)が、火の山仮面マグマン将軍の最初の作戦を聞いた途端、感情が込み上げてその素顔を現した(#43)。蛇口仮面を叱咤した時より感情をより表す気質になり(#56)、イカリ仮面に作戦を進めさせている時よりマントが赤くなった(#72)。さらに最終話でその正体が「黒十字城」であることが判明した。超天才である彼は自らの頭脳を機械に埋め込み「マシーンエンペラー」となったのだ。
地球征服の野望を抱き、黒十字軍を率いて人類を攻撃。人間社会をすべて破壊し尽くしたあとに、黒十字軍の世界を築く目的があるが、その真意は定かではない。
武器は黒十字剣。戦闘能力に長けているが、自ら先陣を切ることは滅多に無く、その実力は未知数。戦闘時には強力なパワーを発揮し、地球上のいかなる武器も通用しないといわれるが、鉄人仮面にコンドラーを授けた時から、基地の外に出ることが多くなる(#35)。

ことごとく日本侵略作戦を阻む怨敵ゴレンジャーに、ついに挑戦状を叩きつけ、自ら真っ向勝負を挑んだ。体の一部を斬られても、すぐさま合体して復活してしまうしぶとい生命力を誇り、ゴレンジャーの武器および必殺技をすべて跳ね返して圧倒するが、カシオペア星座のX線が降り注ぎ弱体化。一時シェルターに身を潜ませた。
その後、ゴールデン仮面大将軍の死を賭けた働きによりゴレンジャールームを発見。ゴレンジャールームを街ごと壊滅させるが、海城の策にはまりカシオペアX線が弱点であることを突き止められてしまい、「ゴレンジャーハリケーン・カシオペア」の前に敗北。その後、アカレンジャーのヤリビュートで身体を貫かれた。
その実体である黒十字城の本性を現すも、バリドリーンとスターマシーンの特攻により大爆発…悪の野望は夢と消えた。

【#1〜84、劇場版】

■安藤三男/あんどう みつお(#1〜55)
1928/08/26生 - 没年月日不詳(初登場放映当時:46歳) 東京都出身
ジャッカー電撃隊・劇場版2「UFO船長」
電子戦隊デンジマン・#8「老人」
■八名信夫/やな のぶお(#56〜84、劇場版)
1935/08/19生(初登場放映当時:40歳) 岡山県出身
秘密戦隊ゴレンジャー・#53「死神博士」
ジャッカー電撃隊・#16「クライムボス」

日輪仮面

【幹部】 にちりんかめん
■身長:195cm ■体重:160kg ■出身地:アフリカ
■武器:日輪杖 ■能力:日輪ファイヤー、日輪フラッシュ
■最期:ゴレンジャーストーム

アフリカ戦線で連戦連勝の成果を上げ、『アフリカの星』との異名を取る無敵の将軍。その俊英ぶりを買われ、日本制圧およびゴレンジャー抹殺のため、黒十字総統直々の依頼で日本へやって来た初代大幹部である。
奸智に長け、非常に狡猾な性格の持ち主で、己の保身を第一に考えており、共同戦線を張った仲間を戦況不利と見るや、いともたやすく見捨てて退却してしまう体たらく。特に派閥も持たず、指揮官としての資質欠如もさることながら、実力以上の奢りを持つがために、他の怪人からは一切の敬意を表されることもなかった。むしろ、最大のライバルだという虹仮面のように敵意を抱く者さえ少なくはなかった。

真っ赤に燃える太陽をモチーフにしているだけあり、「日輪ファイヤー」なる口から吐き出す高熱線を必殺技としており、鏡仮面との合体技「サンミラー火炎」は、ゴレンジャーを大いに苦しめた。燃えさかる太陽をかたどった「日輪杖」を武器とし、顔面の火輪を円盤のように投げて敵を焼き殺す。両目から殺人光線を出す「日輪フラッシュ」という技もある。
高速移動能力(瞬間移動)や復元能力も兼ね備えており、たとえ腕が折れてもすぐさま復元してしまう。また、たちどころに水分を蒸発させてしまう「Z20」という薬品を用いた戦略を得意としている。

だが、虹仮面、鏡仮面との共同戦線ばかりか、Z20を使った得意の戦略にも失敗。イーグルの秘密兵器Xの入手にも失敗した日輪仮面は、『モンゴルの鬼』と呼ばれる鉄人仮面テムジン将軍の日本召還の噂を耳にして戦慄する。テムジンの来日に自分の地位を危ぶむ日輪仮面は、姑息な索を弄す。わざと黒十字軍に追われる脱走者を装ってアカレンジャーを得意の口八丁で騙し、ゴレンジャー抹殺計画を企んだものの、逆に怒りの感情に火をつけたアカレンジャーに手刀で杖をへし折られ、ヤリビュートで胸を貫かれた挙句、すかさず放たれたゴレンジャーストームを顔面に受けて大爆発。…あえない最後を遂げたのである。
将軍ではあるが、劇中では「日輪仮面将軍」といった呼ばれ方をしたことはない。

【#15〜20】
【スーツアクター:橋本春彦】

■声:増岡 弘/ますおか ひろし
1936/08/07生(初登場放映当時:38歳) 埼玉県出身
秘密戦隊ゴレンジャー・「鉄の爪仮面、大ナタ仮面、電話仮面、他(声)」
バトルフィーバーJ・#47「ヒダリテ怪人(声)」
電撃戦隊チェンジマン・レギュラー「航海士ゲーター(声)」
五星戦隊ダイレンジャー・#16「ハニワ腹話術師(声)」
百獣戦隊ガオレンジャー・レギュラー「ナレーター、ガオゴッド(声)」

鉄人仮面テムジン将軍

【幹部】 てつじんかめんてむじんしょうぐん
■身長:210cm ■体重:220kg ■出身地:モンゴル ■所属:鋼鉄軍団
■武器:ムチ、三つ又の槍、冷凍装置搭載戦闘用ジャケット ■能力:目から光線
■最期:ゴレンジャーストームニューパワー作戦「メガトンストーム」、回転ゴレンジャーストーム(装甲服の凍結装置で凍らせてバリブルーンを奪い5人への体当たりを謀るが、ボール爆弾の凍結が溶けて爆発)

一、ニを争う指揮能力を誇る将軍。日輪仮面の後任としてモンゴル・ゴビ砂漠より総統に召還されて着任した二代目大幹部。この鉄人仮面は、「鋼鉄軍団」と呼ばれる複数の仮面怪人軍団を統括した、独自の戦略部隊を組織しており、その結束力はほかのどの軍団よりも強固なものがある。また、鉄人仮面には親衛隊ともいうべき側近2名が、常に影のように付き従う。すなわちそれは、鉄人仮面自身の優れた統率力を物語っているといえよう。無論、彼が作戦行動を共にするのは、必ずしも鋼鉄軍団の所属怪人とは限らない。中には、総統の招きを受けてゴレンジャー打倒を目論んだ、アラビア砂漠の魔王とも呼ばれる鉄カゴ仮面のように、鉄人仮面に露骨な対抗意識を示す者もいた。
ゴビ砂漠で活躍し、別名『モンゴルの鬼』と異名を取り怖れられていたが、時折ユーモラスな一面も見せる。行動力があり、時に二人の仮面怪人を配置した戦略も見事。むろん、それは部下への信頼、部下からの信頼があってこそ為せる業であった。その勇猛果敢さは総統も一役買っている。
スピード・パワー・テクニックと、どれも遥かにゴレンジャーを上回る戦闘能力を持ち、武器はムチと三つ又の槍で、槍は中央部の先から強力なロケット弾を発射。また、眼部から破壊光線を放つ。24話でアカレンジャーと初対決を果たした。

最終決戦では瞬時に物体を凍結し吸着する冷凍装置搭載の戦闘用ジャケットを着用。ナバローン要塞を指揮して参入してきた火の山仮面マグマン将軍との共同戦線を黒十字総統に命じられるが、共闘を拒否。己の汚名をすすぐべく、ゴレンジャーと直接対決に挑む。
ゴレンジャーの武器を難なく受け返し、ゴレンジャー必殺のキック爆弾・メガトンストーム、回転ゴレンジャーストームの2発を戦闘用ジャケットに搭載した凍結装置で凍らせて吸着。爆発を防ぎ、我が物とした。
勝ち鬨を上げてバリブルーンを強奪し、ゴレンジャーに特攻しようとしたものの、アオの機転により遠隔操作でバリブルーンは反転。機内温度が上昇し、氷解した2個のキック爆弾が轟音響かせ大爆発を起こす。炎上したバリブルーンと運命を共にし、名誉ある戦死を遂げた。
最後まで武人の誇りを守るべく、軍人の気概を持ってバリブルーンを道連れに爆死するなど、凄まじいものがあった。
また、鉄人仮面に絶対的忠誠を誓う親衛隊も、鉄人仮面の死と共にその姿を消してしまう。

【#20〜42】
【スーツアクター:中屋敷鉄也】

■声:飯塚昭三/いいづか しょうぞう
1933/05/23生(初登場放映当時:42歳) 福島県出身
秘密戦隊ゴレンジャー・「三ヶ月仮面、ツバサ仮面、角仮面、他(声)」
ジャッカー電撃隊・「デビルキラー、デビルドリル、デビルマイト、他(声)」
バトルフィーバーJ・レギュラー「サタンエゴス(声)」、#35「大富豪」
電子戦隊デンジマン・「ムササビラー、シャボンラー、チカゲリラー、他(声)」、#46「五代万作」
太陽戦隊サンバルカン・レギュラー「ヘルサターン総統(声)」
電撃戦隊チェンジマン・「ジーグ、ダブン(声)」
地球戦隊ファイブマン・「ゴキラーギン、ブタルギン、コガネギン、他(声)」
恐竜戦隊ジュウレンジャー・#37「ドーラ金角(声)」
激走戦隊カーレンジャー・#38「PPチープリ(声)」
星獣戦隊ギンガマン・#27「モルグモルグ(声)」
百獣戦隊ガオレンジャー・OV「ラクシャーサ(声)」
轟轟戦隊ボウケンジャー・劇場版「ハイド・ジーン(声)」
天装戦隊ゴセイジャー・#1〜15「モンス・ドレイク(声)」

仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z「魔王サイコ(声)」

火の山仮面マグマン将軍

【幹部】 ひのやまかめんまぐまんしょうぐん
■身長:198cm ■体重:97kg ■出身地:アイスランド・エクラ火山 ■所属:噴火軍団
■武器:指揮棒 ■能力:火の山仮面怒りの大噴火
■最期:ゴレンジャーハリケーン・ゆでたまご

ゴレンジャーを一気に叩き伏せるべく、鉄人仮面テムジン将軍と共同戦線を展開する使命を帯びて、アイスランドのエクラ火山から噴火軍団を率いて召還されるが、テムジンが共闘を拒否。彼が戦死したため、代わってゴレンジャー抹殺の任に着いた三代目大幹部。鉄人仮面同様に、自ら「噴火軍団」と称する混成仮面怪人軍団を率いる。

なにより特筆すべきは、「移動要塞ナバローン」の機動性を生かした一撃離脱の奇襲で、幾度となくゴレンジャー基地の撃滅を目論む。彼が将軍として君臨し得るその最大の要因は、やはりナバローン要塞の持つ絶対的兵力の強大さにあるといえるだろう。
鬼将軍テムジンに成り代わって召還されただけに、実戦における戦闘能力は高い。しかし、彼のように最前線において指揮を執ることは少なく、ナバローンをもって各怪人の作戦を援護するのが、彼の主たる戦術。権謀術数(人を巧みにあざむくこと)を駆使して戦い、たびたびゴレンジャーチームを窮地に陥れた。
怒り心頭に達すると、頭から溶岩を噴き出し、火山弾の雨を敵に浴びせる「火の山仮面怒りの大噴火」が必殺技。常に短い槍のような指揮棒を携えて作戦指揮に当たる。

最後はナバローンの設計図をゴレンジャーに奪われたことで早くも総統に見切りをつけられ、自ら出撃。ゴレンジャーが放った「ゴレンジャーハリケーン・ゆでたまご」。タマゴに変化したキック爆弾はマグマン将軍の口に入り、「生じゃ食えん!」と、タマゴを頭の火山で茹で、殻をむき始める。ゆでたまごと化したキック爆弾をくわえた瞬間、大爆発を起こし、恨みの断末魔を残して炎の中に消えていった…。

【♯42〜54】

■声:依田英助/よだ えいすけ(#42〜44)
1927/10/15生(初登場放映当時:48歳) 東京都出身
秘密戦隊ゴレンジャー・#51「ミスターX」、「鉄輪仮面、鉄グシ仮面、フォーク仮面、他(声)」
ジャッカー電撃隊・「デビルフラワー、デビルスパイダー、デビルアクマ、他(声)」、#25「ハイカー」
バトルフィーバーJ・「ナウマン怪人、ドラキュラ怪人、セミキラー怪人、他(声)」、#35「太田黒慎造」
電子戦隊デンジマン・「ルパンカメラー、ダートラー、サキソホンラー(声)」
太陽戦隊サンバルカン・「シーラモンガー、ナウマンモンガー、ヤキュウモンガー、他(声)」
大戦隊ゴーグルファイブ・レギュラー「総統タブー(声)」
科学戦隊ダイナマン・「サイシンカ、サンヨウチュウシンカ、ヘビシンカ、他(声)」
電撃戦隊チェンジマン・「ガブー、ゾビー、ゴースト、他(声)」
光戦隊マスクマン・劇場版「ホーンドグラー(声)」
超獣戦隊ライブマン・「ファイヤーヅノー、サイセイヅノー、レーヅノー(声)」
高速戦隊ターボレンジャー・「トリツキボーマ、ドロロボーマ、ノッペラボーマ、他(声)」
地球戦隊ファイブマン・「オオカミルギン、イカタマギン、銀河魔神剣サーベルギン(声)」
鳥人戦隊ジェットマン・#9「ファッションジゲン(声)」
恐竜戦隊ジュウレンジャー・「ドーラジン、ドーラタランチュラ(声)」
五星戦隊ダイレンジャー・#26、27「壺道人(声)」
超力戦隊オーレンジャー・#26「バラゴブリン(声)」
救急戦隊ゴーゴーファイブ・#4「高部重吉」
侍戦隊シンケンジャー・#16「老人」
■声:飯塚昭三/いいづか しょうぞう(#45〜54)
※上記参照

ゴールデン仮面大将軍

【幹部】 ごーるでんかめんだいしょうぐん
■身長:196cm ■体重:86kg ■出身地:古代エジプト ■所属:アフリカ軍団
■武器:ドクロのついた指揮棒 ■能力:ゴールドレインボー
■最期:ヤリビュート

ツタンカーメンの金の棺に収まり、永きの眠りについていたが、総統直々に祈祷所での儀式により復活した黒十字軍唯一の大将軍地位を持つ幹部怪人。だがそれだけに傲慢さをも多分に有し、ワンマン的に作戦指示を強要するため、蛇口仮面やパイナップル仮面のようにいずれは大将軍に取って代わろうとする野心家の派生を招くことにも繋がっている。しかし黒十字軍最大の派閥というべき「アフリカ軍団」を統率している。
大将軍らしい風格を誇る反面、意外にもキャラクター性が乏しい。大掛かりな戦略を実現し得る能力は素晴らしいのだが、いまひとつ軍団の統率力に欠けているように思える。四大将軍の中では比較的個性の希薄なキャラクターであった。ただし、総統への忠誠心及び忠義は間違いなく軍団随一。
呪術や古代バビロニアに伝わる占星術に精通。常にドクロの付いた指揮棒を携え、常に側近として二名のゾルダー近衛兵を両脇に付き従わせ、作戦の指揮を行う。専用ジープを持っている。最後は討ち死にを決め込んでいたため、その能力の全容は解らずじまいであった。
総統からの信望は厚く、数々の戦果をあげてきたが、難攻不落のゴレンジャーの前には難色を示していた。

最終決戦では総統のために一命を賭して戦い挑む。
ニューレッドビュート、ミド矢車キック、阿蘇山車、イヤリング爆弾、ウルトラブルーチェリーと、ゴレンジャーの総攻撃を喰らって満身創痍に。とどめのヤリビュートを受け敗北。
爆発四散した大将軍の体は金粉となってゴレンジャースーツに付着。ゴレンジャールームに戻った途端にゴールドレインボーを出現させ、基地の居場所を突き止めるという、総統への大いなる遺産を残して散っていった。最後の台詞は「ゴールデン仮面は死なず、ただ散り行くのみ」。

【#54〜84、劇場版】

■声:飯塚昭三/いいづか しょうぞう
※上記参照

兵士ゾルダー

【戦闘員】 へいしぞるだー
■武器:短剣(黒十字ナイフ)、マシンガン、手榴弾 ■使命:仮面怪人と共に作戦を遂行する
■かけ声:「ホイッ、ホイッ!」 ■能力:人間に化ける

仮面怪人の下で、作戦遂行の補助を務める黒ずくめの戦闘工作兵士。
普通の人間の3倍以上の力を持つ。能力増幅器を持ち、変体装置で人間にも変身する能力を持つサイボーグであり、隠密行動などのスパイ活動を行って、いつも集団で暗躍する。おもに雑用や監視といった任務が多いが、両刃の黒十字ナイフや黒十字機関銃、手榴弾、バズーカ砲などの近代兵器を手に、仮面怪人の作戦のフォローなどが主な役割。
また、自分たちのリーダーである各仮面怪人の命令には忠実で、それぞれの怪人によって特殊な戦闘技をマスターしていることが多い。その能力は、個々のリーダー怪人によって、多種多様の応用が効くようで、角仮面の「人間爆弾」や、野球仮面の「黒十字ダイナマイト打線」、「科学者タイプ」や、仮面怪人の特性によって能力の異なる「親衛隊」などのほか、能力を上げた特殊戦闘兵「忍団」や、ゴールデン仮面の「近衛兵」などもすべてゾルダーに含まれる。特に近衛兵に関しては、格闘技だけでなく、斧から「黒十字ファイアー」なる火力攻撃を行ったこともあり、戦闘兵士の究極的形態とも見て取れる。
無論、ゾルダーを率いているのは怪人ばかりではなく、四大将軍はもちろんのこと、黒十字総統自身も専属のゾルダーを有しており、これらは、たとえ将軍の命令であっても、決して従うことはない。
ゴレンジャーを危機一髪にまで追い込むような手柄を立てると、彼らは総統の推薦で、仮面怪人になることができる。ゴレンジャーに襲い掛かるのも、仮面怪人に出世するためである。
「ホイッ、ホイッ」という号令が合言葉となっている。押し並べてナゾナゾ好きが多い。


黒十字忍団

【戦闘員】 くろじゅうじにんだん

時計仮面部隊にて初導入された新コマンド。ゾルダー兵に特別訓練を施し、忍術を習得させた特殊兵士部隊である。
自在に壁を抜けたり、音もなく忍び寄ったり、その名のごとく軽い身のこなしを誇る忍者的能力を有するのが特徴。したがって、敵の基地に潜入しての破壊工作にかけては、大変優れた戦果が期待されることになる。
一般のゾルダーが銃器類の取り扱いに長けているのに対し、忍団は剣術を主とした白兵戦を得意とするのが特徴と言える。

【#64〜84】

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